温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト 石井宏子 Hiroko Ishii

温泉ビューティ研究家
石井宏子(いしい ひろこ)

温泉ビューティ研究家として、温泉でキレイと健康を探求。 「温泉は地球がくれた"天然のビューティツール"」 という独自の視点で「温泉ビューティ」を唱えて活動中。
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PREMIUM JAPAN じぶん再生 うまれかわり温泉vol.3 湯と食の、マリアージュ。

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オフィシャルブログ「石井宏子の地球まるごと温泉ビューティ®」
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温泉ビューティ

※「温泉ビューティ®」は石井宏子の登録商標です
*このHPに記載されている情報を引用、転用されたい場合には、こちらのフォームから必ずご一報いただきますようお願いいたします。
*情報を共有される場合には「石井宏子の「温泉ビューティ®オフィシャルHPより引用」http://www.onsenbeauty.com/と明記してください。ご興味を持っていただきありがとうございます。


温泉に入ると、肌がしっとりしたり、肌の表面がすべすべしたり、血行が良くなったということを感じたことがあるでしょう。温泉と美肌や美容は密接な関係があり、古くから「美人の湯」「美肌の湯」という言葉で表現されてきました。では、温泉にはどんな美容力が期待できるのでしょうか。


温泉は地球がくれた、天然のビューティツール

温泉でキレイになれるの?

温泉に入浴するということは、自然の恵みをいただくということ。
温泉にはただ入るだけで美肌になれる要素がたくさんあります。
しかしながら、ただやみくもに入るよりも「温泉選び」や「温泉の入り方」「湯めぐりの順番」などによって、美容効果はぜんぜん違ってきます。

< 美肌 >
泉質を選んで正しく入れば、クレンジング、保湿、美白など、目的に合わせたスキンケアができるのです。
< デトックス > 
温泉成分による血行促進作用で老廃物の排出サポートが期待できます。
< ダイエット >
温泉に入浴すると、ぬるめのお湯ではウオーキングと同じくらい、熱めのお湯では軽いジョギングくらいのカロリーを消費するといわれています。さらに、脂肪燃焼や代謝促進の入浴法をマスターすればダイエットサポートも期待できます。
< アンチエイジング > 
温泉の美容力を活用すれば、肌のセラミド形成を補助し、コラーゲン代謝の活性化につながり、ハリのある美肌へと導きます。
< 心のセラピー > 
温泉地へ出かけることで気分転換ができ、いい気の流れを取り入れることもできます。
また、自然に触れたり、温泉街を散歩するなど、旅の楽しい時間を過ごすことで五感を刺激し、脳内ホルモンを活性化することが“心身のセラピー”につながり、美と健康をサポートします。

そもそも、温泉とは何でしょうか?

「地中から湧き出す温水、鉱水および水蒸気その他のガス」で、(1)源泉温度が25℃以上。または
(2)指定成分などの19の条件が1つ以上規定値に達している。
のどちらかの条件を満たしていれば「温泉」です。
日本には約3,000の温泉地があり、源泉数はおよそ28,000本。
温泉は地球がくれた恵み、天然のものだから、ひとつひとつが違うのです。


温泉にはどんな作用があるのでしょうか?

1)物理的な作用
< 温熱作用 >
お湯に入ることで体が温まり得られる作用で、血行促進して、疲労回復、代謝促進などがこれにあたります。血行が良くなるということは、もちろん美肌にとっても大切なこと、肌へ栄養や酸素を運ぶのも、肌の老廃物を運び出してくれるのも血液の大切な働きなのです。温かいお湯(37〜40℃)は副交感神経を刺激しリラックス。熱いお湯(42℃〜)は交感神経を刺激しすっきりとします。
< 水圧作用 >
水の中に入ることにより水圧がかかり得られる作用、水圧がかかることで天然のマッサージになり血流がよくなります。このポンプアップ作用により、リンパの流れも促進されてむくみやだるさの解消につながります。
< 浮力作用 >
首までつかれば、体が軽くなり筋肉の緊張がほぐれてリラックスします。また、浮力に逆らって体を早く動かせば、筋肉のトレーニングにもなります。

2)転地作用
温泉に行く「旅」という行動により、日常を離れて気分転換することができます。景色がきれい。とか、お宿が素敵。とか、お食事が美味しい。などもリフレッシュにつながる大きな要因といえます。五感を刺激することで、脳内ホルモンのバランスが整い、ストレス解消につながります。

3)薬理作用(化学的作用)
温泉の泉質(成分)から得られるそれぞれの作用です。これは、「一般適応症」と「泉質別適応症」に分かれています。
これを"温泉ビューティ"に活用すれば、汚れや古い角質を落として肌をすべすべにする「クレンジング」作用や、血行促進することでシミ・くすみ対策をサポートする「美白」作用、温泉成分が肌の上に残って保湿パックの役割をする「しっとり」作用、さらに、「ダイエット」や「デトックス」「むくみ」対策、「アンチエイジング」など、温泉はさまざまな「美」の恵みを与えてくれるのです。

美人温泉とはどんな温泉なのでしょう?

温泉は美と健康のカクテルです

温泉は自然のもので、さまざまな成分が含有されるいわば「美肌の素」「健康の素」のカクテルです。そして、そのカクテルのレシピは、温泉によってひとつひとつ全て違います。それぞれの源泉を分析した“温泉分析書”をチェックすると、さまざまな組み合わせがあることに気がつくでしょう。泉質は大きく分けて9種類に分類されています。
(1)単純温泉、(2)塩化物泉、(3)硫黄泉、(4)炭酸水素塩泉、(5)硫酸塩泉、(6)含鉄泉、
(7)酸性泉、(8)二酸化炭素泉、(9)放射能泉


温泉の三大美容要素

古くから「三大美人泉質」と呼ばれている泉質「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「硫黄泉」ここには、美と健康に欠かせない大切な3つの要素が隠されていました。
(1)「落とす」・・・ナトリウム−炭酸水素塩泉(重曹泉)は、肌の汚れや古い角質を落としてくれる石けんのような作用が期待できる温泉、お肌がスベスベつるつるになります。pH8.5以上のアルカリ性の温泉も同じような作用が期待できます。
(2)「めぐる」・・・硫黄泉と炭酸ガスを豊富に含んだ二酸化炭素泉は、血行を促進して体のめぐりがよくなります。血の流れがよくなれば、酸素や栄養の供給も順調になり、滞りがちな老廃物が運び出されて、クリーンな体、クリアな美肌へ導くサポートをしてくれます。
(3)「補給」・・・潤い補給のできる化粧水のような作用が期待できる、ナトリウム−硫酸塩泉(芒硝泉)はしっとり美肌のサポーター、塩化物泉は、塩の成分が薄いヴェールのように肌を包み、肌の水分や熱を逃げにくくしてくれますので、湯あがり後も"しっとり" "ほかほか"が持続します。

「温泉」にもいろいろな違いがあるということを感じていただけましたでしょうか?
その他の泉質にも、それぞれの特徴により、たくさんの美容力が期待できます。

化粧品も、せっけん、化粧水、クリームなどそれぞれ目的別に働きが違うように、温泉もそれぞれの泉質によって美容の目的が違うのです。



温泉は地球がくれた、天然のビューティツール

どうやって、わかるの?
→温泉分析書の“pH値”と書いてある数値でチェックできます。

どう違うの?
→pH7の中性を基本として、pHが高いとアルカリ性、pHが低いと酸性です。

アルカリ性の温泉
は、せっけんのようなクレンジング作用があり、肌の汚れや古い角質を落としてスベスベになります。

中性〜弱酸性の温泉
は、肌のpHに近いので刺激が少なく、お肌に優しい温泉です。

酸性の温泉
は、殺菌作用があり、適度な刺激によって肌の活性化をサポートします。

「メタケイ酸」について研究中です

温泉をチェックする時に、まず、確認したいポイントは、「泉質名」と「PH値」。その温泉の特徴、そして期待できるビューティ要素がわかります。

さらに、あくまでも“おまけ”としての要素ですが、温泉には泉質名にはでてこない成分というのもあります。たとえば、遊離成分の「メタケイ酸」。主役ではありませんが、美肌のサポーター的な要素もあるのでは?と考えて着目してきた成分のひとつです。 メタケイ酸は、ほとんどの温泉に含まれており、日本の温泉は、この「メタケイ酸」が豊富な温泉が多いというのが特徴でもあります。これまで、わたしが旅してきた温泉で、多いところでは500mgを超える含有量の温泉にも出会いました。

お湯の肌触りをまろやかにして、肌に水分を運び、新陳代謝を応援する美肌のサポーターという一面に着目して、全国各地の温泉に行った際にメタケイ酸数値もチェックして、肌の感触などを研究してきました。しかしながら、含有量が多くても、しっとりが続くお湯もあれば、湯あがりの肌に乾燥を感じることもありました。これは、pH値の違いや泉質の違いが関与している可能性もあると考えられますし、メタケイ酸以外の温泉成分との組み合わせに関係があるのかもしれません。また、含有量の多い温泉で、色が青く変化する温泉もあれば、そうでないものもある。そんな、さまざまな面を持つ「メタケイ酸」と肌の関係は、わたしの研究課題のひとつ、まだまだ目が離せません。

温泉研究は、仮説、実験、発見、見直しの連続。だから、楽しくもあり、やってみたいことは尽きることがありません。これからもコツコツと研究を続け、また、新たな発見をしましたら、ご報告したいと思っています。

温泉ビューティの第1歩。まずは温泉に入る前に、脱衣所などに掲示してある"温泉分析書"で「どんな温泉なのか?」をチェックすることから始めてみましょう。

温泉旅で美と健康を手に入れましょう

温泉旅にはたくさんの「自然療法」の要素があります。その土地ならではの食に出会えるということ、これは大きな楽しみというだけではありません。たとえば、山菜やキノコなど山の幸は体調を整えてくれる美肌のサポーターです。また、自分のペースで量を調整すれば、たくさんの品目や新鮮な食品もバランス良く摂取できます。湯めぐりをしたり、温泉街を散歩したり、自然に触れたりすることで、知らず知らずのうちに適度な運動ができたり、気分転換になる転地作用も心のセラピーにつながることでしょう。

「温泉」もただ、気持ちが良いと入るだけでなく、“五感”を駆使して楽しみましょう。見る、触る、香りを楽しむ、味わう、聞く・・・たくさんの「体感」をすることができるはずです。

このように温泉旅では、私たちの美と健康につながる「いい刺激」がたくさんあります。温泉旅でもっと美肌を手に入れるキーワードは「体感」。温泉旅で出会うさまざまなことを深く意識して「体感」して過ごすということです。わたしは、ドイツで気候療法士の研修に参加し自然療法を学びました。ドイツでは、温泉だけでなく、空気、太陽、風、森、山、川、海など自然全てを活用した"気候療法"が医学のひとつになっています。たとえば、温泉街を散歩する時、アスファルトの道、土、草、小石など歩く場所によって、その感触の違いを靴の上からでもいいので意識して歩いてみるのもおすすめです。普段の生活で忘れがちな足の裏の感触、石は堅い、草の上はふかふかする、小石がごろごろする、そんなことをしっかりと感じて歩くことで脳トレーニングとなり、脳内ホルモンの活性化につながります。
こうして温泉旅の間にたくさんの「体感」を意識することで、美と健康をサポートしましょう。